【ラテを手に乗せる濱田さん(右)と茂子さん=伊賀市朝日ヶ丘町で】

ユニークな姿テレビで紹介

 「ホッホーオ」。三重県伊賀市朝日ヶ丘町のダンスインストラクター、濱田博明さん(51)が飼っているフクロウ科のベンガルワシミミズクの「ラテ」(雄・11才)。動画サイトなどに投稿しているユニークな日常が注目を浴び、テレビ番組に取り上げられるなど一躍スターとなっている。

 夜行性なのに、夜寝て朝起きる、人間のような生活スタイル。濱田さん手作りの寝床小屋から濱田さんの母、茂子さん(80)が部屋に放ち、1日が始まる。ラテは縄張り意識が強く、家族を順位付けしているそうで、頂点に立つのが餌の世話をする茂子さんだ。

 女性の高い声が気に入らず、濱田さんの姉やめいには激しい攻撃を繰り返すそう。反面、茂子さんには服従で、絶対的な言葉「ハウス」を言えば、どこにいても忠実に従う。なでてもらうのだって大好きで、甘えたような「トロン」とした顔になる。

 そんな日常の様子を撮影した動画を、今年2月から「80歳ばあちゃんとラテちゃん」の名前で、姉がSNSで投稿を始めた。3月、茂子さんとラテが小屋に出たり入ったりする動画が“バズり”、月末にはニュースサイトが紹介記事を掲載。更に日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」の制作スタッフから取材依頼があり、4月初旬に2日間かけて自宅で撮影し、24日にはその様子が放送された。

 番組では「全国のご当地問題を調査した件」のコーナーで「懐かない鳥問題」と題し、ラテに攻撃される濱田さんたちが、茂子さんのお面をつけて近づくと急にラテが従順になったことなどから、「恐るべし茂子の力」と、面白おかしく紹介された。

 今回の収録をきっかけに少し人なれしたのか、収録日以降は濱田さんたちにも飛びかからなくなったという。

 「ばあちゃんとラテで仲良く毎日過ごしている。長生きしてね」と目を細める濱田さん。ラテの日常動画は「ユーチューブ」(http://youtube.com/@ba-chantolate)で視聴できる。

2023年5月13日付843号2面から

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