【展示した白バイの前で乗客の親子に啓発グッズを配る伊賀署員=伊賀市で】

 「110番の日」を前に三重県警伊賀署は1月9日、伊賀市上野丸之内の伊賀鉄道上野市駅前で乗客らに緊急通報専用の電話番号「110番」の正しい利用を呼び掛けた。

 110番通報は事件や事故に遭った、目撃したなどの場合に利用し、県内のどこからかけても、津市にある県警本部の110番センターにつながる。同署によると、昨年1年間に管内からの通報を受電した総件数は3987件(前年比267件増)だった。

 通報内容で一番多かったのが交通事故関連の1773件(同53件増)。次いで多いのが不審物や不審車、騒音、安否確認など各種情報で689件(61件増)が寄せられた。

 広報活動で配布したちらしには「110番通報時は落ち着いて警察官の質問に答えてください」など利用時のポイントを説明。この日は乗客らに市内のスーパー駐車場でも実施し、署員ら延べ18人が参加した。

 また、110番通報のうち、いたずらや間違い電話は県内全体の総受理数10万1002件のうち約3万件を数え、いたずらに該当する数は約1万1千件に上ったという。同署の尾嵜昌宏・地域課長は「1分1秒を争う緊急通報への対応に少なからず影響が出ている。間違いの場合には必ず『間違いです』と必ず伝えてください」と呼び掛けた。

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