【塀の外側へ倒れたムクの木=名張市赤目町丈六で、6月24日午後5時50分撮影】

 三重県名張市赤目町丈六の八幡神社(松生典子宮司)で6月24日朝、本殿裏にある樹齢数百年のムクの大木が根元から倒れた。幸い、巻き込まれた人や車などはいなかったが、本殿周りの塀や、道を挟んで東側にある同神社の倉庫の一部も損傷。神社関係者は「周りの家や人を巻き込まなかったのは幸いだった。古くからある大きな木がこんなになるとは」と驚いていた。

 現場は近鉄赤目口駅の西約200メートルの場所。同日午前7時20分ごろ、駅へ向かうために同神社付近を徒歩で通り掛かった女性によると、「最初はパチパチという音が神社の方から聞こえ、だんだんバキバキッという音に変わって、大きな音がしたので見てみたら木が倒れていた」と振り返る。

倒れた木で上部が壊れた塀。左奥は本殿=同

 拝殿脇には樹齢800年と伝わるケヤキの巨木があり、本殿と拝殿の周りを囲むように樹齢100年を超すケヤキやムクの木が幾本も並んでいる。倒れたムクの木は、葉や実はたくさん付いていたが、根元に大きな空洞がみられたという。

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