【デラウェアを収穫する奈良女子高の生徒=名張市青蓮寺の曽和園で】

 三重県名張市の青蓮寺湖観光村で7月20日、ブドウ狩りが始まった。青蓮寺湖ぶどう組合に加盟する農園13軒の計約12万平方メートルで10月末まで、新鮮なデラウェアや巨峰など数品種が次々に味わえる。初日は県外から女子高生の団体客なども訪れ、にぎわっていた。

 組合によると、昨年の来園者数は4万人を下回ったものの、新型コロナ対策の県の支援の効果などもあり、一昨年に比べるとやや増加した。今年は旅行会社のツアーも戻りつつあり、4万人以上の集客を目指すという。

 今年のブドウの出来は、長雨の影響があったものの、デラウェアは糖度18度から21度に達しており、例年並み。曽和敏明組合長は「組合員全員で感染症対策をしながら、お客さまに喜んで頂けるよう努めたい。大自然の中、とれたてならではの酸味も楽しんで」と話していた。

 初日は家族連れなどの他、奈良市から奈良女子高の全校生徒ら約300人が校外学習で来訪。デラウェアを味わった1年の岡未菜実さん(16)は「とれたてはみずみずしい。甘くておいしかった」と笑顔で話した。

 ブドウの収穫時期は例年、デラウェアが8月下旬まで、巨峰が8月中旬から9月下旬まで、スチューベンが9月中、マスカットベリーAが9月から10月末まで。

 期間中は無休で、営業時間は午前9時から午後5時(受付は同4時30分)まで。入園料はデラウェアとスチューベン、マスカットベリーAが中学生以上1400円、小学生1000円、3歳以上の未就学児700円。巨峰は中学生以上1900円、小学生1400円、3歳以上の未就学児1000円。3歳未満は無料。15人以上は団体割引がある。

 問い合わせは同組合(0595・63・7000)へ。


地域活性化貢献で青蓮寺湖ぶどう組合を表彰

 ブドウ狩りの初日に合わせ、名張市や伊賀市、宇陀市など6市村でつくる東大和西三重観光連盟は、地域の活性化に貢献しているとして同組合を観光地づくり推進功労者に表彰した。同連盟会長の亀井利克名張市長が曽和組合長に表彰状を手渡した。

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