三重県は5月26日、伊賀市2人を含む県内男女32人(うち四日市市発表分9人)の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。県内の感染者は延べ4775人となった。また、県内に住む40代男性1人が、インド型の変異ウイルスに感染していたと発表した。インド型の確認は県内で初めて。

 県によると、インド型感染が判明した男性は2月下旬にインドから一時帰国。入国時の検査で陰性だったが、自主的に再検査を受け陽性が判明した。判明時は無症状で、県内の医療機関で入院治療後、現在は既に回復して退院済み。5月25日になり、国の検査でインド型だとわかったという。県は男性の陽性判明時期を3月中旬から4月上旬までの間としており、入国から陽性判明までは県内のホテルに滞在していて接触者がいないことから、感染の広がりはないとみている。

 この日発表した32人の市町別内訳は、四日市市9人、津市8人、鈴鹿市6人、玉城町3人、桑名・伊賀市2人、いなべ市と川越町が各1人。

 クラスター(感染者集団)が発生した桑名市のテーマパーク「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」では、新たに従業員3人(菰野町在住1人、県外在住2人、いずれも県外発表)の感染が判明。このクラスターの陽性者は8人となった。

 伊賀市の30代介護施設職員女性と60代無職女性は、いずれも5月23日に陽性が判明した90代女性の同居家族。60代女性の接触者調査で別居親族ら5人が特定されている。

 玉城町では、24日に陽性が判明した30代女性の同居家族3人の感染が新たに判明。このうち保育園児男女2人が通う園では、職員と他の園児合わせて計約100人の検査を進める。

 津市の陸上自衛隊久居駐屯地、桑名市の桑名警察署ではそれぞれ50代男性公務員1人の感染が判明した。

 26日午前9時時点の県内の確保病床437に対する使用数は151、使用率は34・6%。うち重症者用は確保病床61に対し使用数13で、使用率は21・3%。

※5月26日午後6時48分追記

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