三重県は4月30日、名張市の10代から60代の6人を含む県内男女52人が新型コロナウイルスに感染し、無症状の20代男性の変異株感染が確認されたと発表した。県内の感染者は延べ3765人、変異株の感染者は477人となった。

 発表によると、名張市の60代医療関係従事者の女性は、22日から咽頭痛や全身倦怠感の症状が出現。翌日まで出勤していたが、職場関係の接触者はなく、現時点で特定されている濃厚接触者は同居家族3人のみ。県外で勤務する30代女性は、19日から23日に出勤。濃厚接触者の同居家族4人のうち、50代男性の陽性も確認されている。

 同市の10代会社員男性2人は、県外への訪問はなく、県外の人との接触歴を調査中。他にも、25日に陽性となった20代女性の濃厚接触者として、同居家族の70代女性も感染した。

 鈴鹿市の50代介護施設職員の女性は、23日から悪寒などの症状が発生。翌日まで出勤しており、同居家族2人と施設関係の濃厚接触者を調査中。10代男子高校生2人は、26日に陽性が判明した10代女子高校生と同じ高校に同日まで通学。県は、2人の同居家族計5人と接触したアルバイト関係者1人、別居親族3人、学校関係者の調査を進める。この他にも同市では、10歳未満から70代の陽性者15人が確認されている。

 四日市市では男女17人が感染、このうち14人の濃厚接触者は現時点で確認されていない。同市の10歳未満の小学生男子3人と保育園男児1人、10代女子小学生1人は、27日に陽性となった20代女性の同居家族。小学生男女4人は、19日から22日まで登校していたが、学校関係などの接触者はいなかった。同市の20代から30代の3人は、クラスター(感染者集団)が発生した社会福祉法人「聖母の家」に勤務する施設職員。この施設の感染者は、職員と入所者合わせて40人となった。

 この他に、津市で4人、菰野町と亀山市で2人、伊勢市と鳥羽市、桑名市で1人ずつが感染。津市の40代と20代、亀山市の20代男性は、クラスターが発生した「株式会社エイチワン亀山製作所」の従業員で、このクラスターでの陽性は63人、陰性は477人となった。

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