三重県は2月1日、伊賀市の企業で発生したクラスター(感染者集団)の従業員1人と、20代の会社員男性1人を含む男女計15人(四日市市発表分1人含む)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。重症者数は前日より1人増え、過去最多の10人となっている。県内の感染者は延べ2203人。

 発表によると、クラスターが発生した伊賀市内の企業に勤務する30代女性は、19日と23日に一度陰性が確認されていたが、29日に症状が出現し陽性に。感染可能期間内での出勤は無く、濃厚接触者として同居家族3人が特定されている。

 同市の20代会社員男性は、20日から鼻汁などの症状が発生。30日に県内の医療機関で検体を採取し検査を受けたところ、陽性が判明した。県外への訪問歴は無く、県外の人との接触歴は調査中。30日まで出勤しており、濃厚接触者として同居家族3人と職場同僚2人が特定されている。

 津市の保育園に通う10歳未満の未就学女児は、26日夜から38度台の発熱や嘔吐などの症状があり、31日の検体採取で陽性が判明。女児は26日まで登園し、28日と30日に別居親族宅を訪問していた。現時点での濃厚接触者は、同居家族4人と別居親族14人、保育園関係34人。

 鈴鹿市の60代男性と亀山市の50代男性は、県内33例目のクラスターに認定されている鈴鹿中央総合病院の入院患者。2人は26日に一度陰性が確認されていたが、健康観察期間中に陽性が判明した入院患者と接触があったため、再検査したところ陽性が判明した。

 津市の武内病院でのクラスターでは、同市の70代の男性2人と鳥羽市の80代男性1人の感染が判明。入所者の3人は19日に一度陰性が確認されていた。

 この他に、桑名市と伊勢市で各2人、四日市市、鳥羽市、志摩市で各1人が確認されている。

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