名張市の観光名所、赤目四十八滝(赤目町長坂)と青蓮寺湖観光村(青蓮寺)のブドウ狩りの8月の客入り状況が、前年同月比で4割以上増加していたことがわかった。【青蓮寺湖畔の観光ブドウ園】

 赤目四十八滝渓谷保勝会によると、同月の渓谷の入山者数は約2万8000人。台風などの影響があった前年同月と比べ約9000人(47%)増加した。ツアーなど団体客は壊滅的だったが、新型コロナウイルス対策として県や市が打ち出した支援事業により、県内外から個人単位の観光客が増加したという。

 同保勝会広報企画担当の増田成樹さんは「自然の中で癒やされたい、奇麗な空気を吸いたいという需要が高まっているのでは」と話す。

 自家用車での来場が増加した影響で、8月中旬は駐車場が連日満車に。渓谷に通じる県道は1時間以上の渋滞が発生した。近年、渓谷内の駐車場経営者が少なくなっており、収容台数がピーク時の約半分となっていることなども要因だという。

 8月の入山者数は増加したが、休業期間を含む今春から7月にかけての減少をカバーするのは難しい状況。増田さんは「8月に忍者修行体験などを利用した人は前年より2割ほど減ったが、支援事業で減少幅が抑えられたのは事実。繁忙期の秋に向け、取り戻していきたい」と話した。

 一方、ブドウ狩りの8月の利用客数は約1万300人で、前年同月比約3200人(45%)増加した。青蓮寺湖ぶどう組合によると、7月20日の開始直後の出足は鈍かったが、8月8日から同市の観光応援キャンペーン第2弾で体験料金が1000円引きになったことで、県内在住者を中心に利用客が増えたという。

 栢本健司組合長は「春のイチゴ狩りが厳しい状況だったため、ブドウ狩りはどうなるのかと心配していた。キャンペーンは31日で終了したが、人気の巨峰の時期を迎えており、10月末のシーズン終了まで客足の伸びに期待したい」と話した。

2020年9月12日付779号11面から