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伊賀市の借地問題 百条委が中間報告 市長との関係も今後調査へ

 伊賀市が賃貸借契約した伊賀神戸駅前バス待機場用地の契約単価、借り受け面積、契約期間の妥当性や経緯などを調査する伊賀市議会の百条委員会は3月9日、本会議で中間報告を行った。市は地権者でもない中岡久徳議員(70)を通じて交渉していたことがこれまでの調査で明らかになっており、今後は岡本栄市長と中岡議員との関係や中岡議員の市職員などへの働きかけとエナジー社への利益誘導の有無について引き続き調査していくとした。

 中間報告は3月定例会の一般質問終了後、委員8人を代表して岩田佐俊委員長が朗読。参考人招致や証人喚問から見えてきた問題点として「重要施策であると主張する市側が詳細な協議記録や交渉記録を残していないのは不自然でずさん」などと指摘した。

 午後から開かれた百条委では賃貸借金額を決定した過程や、市と中岡議員との具体的な交渉内容について市幹部6人を証人喚問した。契約時の財務部長は「市が土地を借りる場合の期間を定めた規則などはない。貸す場合は公有財産管理規則で期間を定めており、その基準に照らすと5年ぐらいが妥当だと思った。相手方は長期を要望しており、30年という話も出ていた」と証言した。

 市とエナジー社が締結した賃貸借契約の期間は2017年1月から2036年3月までの19年3か月間。市はこの日の本会議で一般会計当初予算に盛り込んだ来年度分の借地料435万円を削除する補正案を提案しており、理由としてエナジー社からの申し出を受けて今月末での契約解除に合意したことを明らかにしている。

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