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45年歴史と校舎に別れ 名張桔梗丘高で卒業・閉校式

180303_1_1.jpg 名張市桔梗が丘7番町の県立名張桔梗丘高校で3月3日、最後の卒業生である43期生159人(男子54人、女子105人)の卒業式と閉校式があった。45年間、1万1632人の生徒を見守り、送りだしてきた学び舎に卒業生らが別れを告げた。【服部校長から卒業証書を受け取る男子生徒=名張市桔梗が丘7番町で】 

 名張桔梗丘高は高度経済成長期の高校進学者増加を受け、市内2番目の普通科高校として1973年に開校。2002年入学者からは単位制、03年には年間を前後期に分けた2期制を導入するなど、生徒の多様な進路選択に応える高校だった。16年には名張西高との統合校として名張青峰高の新設が決まり、生徒募集を停止した。卒業生に声優の水田わさびさん、映画監督の呉美保さんらがいる。

 体育館であった卒業式には3年生の他、保護者らが出席。担当教諭が生徒一人ひとりの名前を呼んだ後、服部守賀校長が代表生徒に卒業証書を手渡した。生徒代表であいさつした岡部怜奈さんは(18)「学校で過ごした時間は短いけれど充実していた。心の底から名張桔梗高が大好きです。閉校は残念だけど、私たちの心から消えない」と述べた。

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 閉校式には、OBや元教員など関係者も大勢詰めかけ、用意した席が満員になった。式辞に立った服部校長は45年間を振り返り「時代を超え、空間を超え、固い絆で結ばれた桔梗愛が一人ひとりの心に生き続けると思う」と述べた。出席全員が吹奏楽部OBの演奏で校歌を歌った=写真2枚目=ほか、記念映像の上映などで別れを惜しんだ。

 この日卒業した稲垣ひよりさん(18)、浅田華花さん(18)の2人は「閉校は寂しいけれど、桔高でしかできない体験がたくさんできた。あいさつができる桔梗高生らしさを大切にし、夢をかなえたい」と話していた。

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