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忍者の日に「忍者市」を宣言 伊賀市

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 「忍者の日」の2月22日、伊賀市議会は定例会に追加提案された「忍者市」を宣言する議案を全会一致で可決した。岡本栄市長は意義について「先人が築いてくれた忍者文化をしっかりアピールする責任がある。他所とは違う、伊賀は忍者の聖地で伊賀に来なければ忍者を語ることはできないという意味を込めた」と記者会見で述べた。【岡本市長(前列中央)を囲み記念撮影する伊賀市議ら=伊賀市役所議場】

 この日の定例会は一般質問終了後の午後2時22分に再開。議場が忍者衣装に着替えた議員や市職員、傍聴者らで埋まるなか、岡本市長が「私たち伊賀市民は、伊賀市が忍者発祥の地として忍者の歴史文化や精神を継承し、忍者を生かした観光誘客やまちづくりを行うことを目指して、ここに『忍者市』を宣言します」と日本語と英語で、それぞれ宣言文を読み上げた。

 忍者発祥の地とする理由は、室町・戦国時代の伊賀が「大名の力が弱いかわりに国人・土豪の力が強く、多くの砦や館を築いて、伊賀惣国一揆といった自治組織を形成。掟をつくって連帯していた」と説明。当時の人々も「午前中は家業、午後は軍術や兵道の稽古、とりわけ『忍びの術』など、集団で武装して他国からの侵略に備え集団で訓練していた」という背景から、伊賀の地では類まれな忍者が生まれ育ち、江戸時代には日本各地に供給したとしている。

 岡本市長は宣言の経緯について、「この地域では忍者文化をどこよりも先に認識し、皆さんに喜んでもらえるよう努力をしてきた」と説明。忍者を通じて「息の長い取り組みでこの街がしっかり観光立市で生きていけるのではないかと思っている」と将来の展望を語った。

 同市では、行政や議会が伊賀忍者のPRを目的に合併前の旧上野市時代を含めて「忍者議会」を過去4回開いている。市観光戦略課によると、市内を訪れる観光客の入込客数は全体で年間約270万人。伊賀流忍者博物館(同市上野丸之内)の来館者は約20万人で、近年は外国人観光客の割合が増えているという。

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