初瀬街道まつり3月3日　5年ぶり通常開催　新企画「大名行列」も

「にぎわい取り戻したい」

　大和と伊勢を結ぶ交通の要衝で、宿場町として栄えた三重県伊賀市阿保の阿保宿周辺を会場に「第16回初瀬街道まつり」（同まつり実行委員会主催）が3月3日に開かれる。

　5年ぶりの通常開催で、かつらや衣装をつけた関係者ら約10人が練り歩く新企画の「大名行列」などもあり、会場を盛り上げる。午前10時から午後3時まで。臨時駐車場は同市役所青山支所西隣の北部公園グラウンド。荒天中止。

　近鉄青山町駅から徒歩約10分の青山ホール南側のメイン会場では、青山太鼓保存会や青山中学校の吹奏楽の演奏を始め、さくら保育園の遊戯、奥鹿野地区の獅子神楽、各種踊りの披露がある。歩行者天国として開放する周辺の市道には28店が出店予定で、飲食や特産品の販売、乗馬や人力車での遊覧が体験できるブースの他、「けやき広場」にもキッチンカーが並ぶ。

写真展や講演会も

　また、散策を楽しむクイズやスタンプラリーにも参加でき、伊勢参りの旅人が宿の軒先に目印として掲げた参宮講看板を展示している「初瀬街道交流の館たわらや」では句会や写真展を開催。2日午後7時からは、同ホールで岐阜関ケ原古戦場記念館の学芸員、山形隆司さんを講師に招き、参宮講看板についての講演会がある。

　同まつりは2020年から3年間、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止。昨年は規模縮小での実施だった。阿保地区住民自治協議会会長の牧野頼悌さん（68）は「にぎわいを5年ぶりに取り戻したい」と話し、来場を呼び掛けている。

　問い合わせは阿保地区市民センター（0595・52・2000）へ。

2024年2月24日付862号15面から