【護摩をたく中山住職=伊賀市古郡で】

 三重県伊賀市古郡の常福寺(中山和光住職)で1月3日、家内安全や疫病退散などを祈願する恒例の「初祈祷(きとう)護摩供」があった。

 午前9時からの1回目の祈祷では、昨年就任した中山住職、織田杲深名誉住職ら6人の僧侶が般若心経や観音経を唱え、檀信徒の祈願札やお守りなどを清めた=写真2枚目。参拝者らは祈祷の後、護摩の煙が残る堂内で、三が日だけ開帳される本尊の五大明王像に手を合わせた。

 織田名誉住職は祈祷後の講話の中で「新しい年の家族団らんの中で発生した天変地異。犠牲になられた方のご冥福をお祈りするしかない」と、1日に発生した石川・能登半島を中心とした地震について触れ、「1年の幸せの願いがかなうようお祈りすることができた。明日への希望につなげてもらえたら」と話していた。

 毎年訪れているという同市古郡の60代女性3人は「まずは家族が健康で過ごせるよう祈願した」と話した。境内では「伊賀之忍者衆 羅威堂」のショー、うどん・甘酒などの振る舞いも行われていた。

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