【健闘を誓う杉本さん(左)と小林さん=名張市鴻之台で】

 12月23日から埼玉県加須市で開かれる「第14回全国高校選抜スポーツクライミング選手権大会」に、三重県代表として近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)2年の杉本侑翼さん(17)と同1年の小林隼翔さん(16)が出場する。

 それぞれ練習拠点は異なるが、互いに「競技歴は先輩だけど負けられない」(杉本さん)、「今は追い掛ける存在で、尊敬する先輩」(小林さん)と意識する間柄。今春、小林さんが同高専に入学したことで団体戦に出場できるようになり、2人で臨んだ今年の鹿児島国体(少年男子)ではボルダー3位、リード9位の成績を収めた。

 主要大会で出場機会の多いボルダーを中心に練習に取り組む杉本さんは「リードでの試合機会は少ないが、どんなパフォーマンスを発揮できるか楽しみ」、ボルダーとリードのバランスを考えて練習しているという小林さんは「元気良くパワフルに、パフォーマンスが崩れないように臨み、頂点を目指したい」と抱負を語った。

 既に日本代表として国際大会にも派遣されている杉本さんは、12月12日から中東サウジアラビアで開かれる「IFSCアジアコンチネンタルカップ リヤド2023」(ボルダー)にも出場予定。「まだ海外での試合経験が少ないので、良い結果を目指しつつ、周りの選手たちから試合の運び方なども学んでこられたら」と語った。

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