【卒業生たちによる指導の様子】

 7月27日に日本武道館(東京都)で始まる「第57回全国道場少年剣道大会」の小学生の部に、上野少年剣道教室の剣士が出場する。同部の出場は2018年以来5年ぶりで、本番を前に前大会に出場した教室の卒業生たちも訪れ、指導に熱を入れている。

 1972年に発足した同教室には、小学4年から中学3年までの8人が所属。普段は三重県伊賀市上野丸之内の上野高校武道場を拠点に週2回、汗を流している。剣道を通じて礼儀作法を身に着けることに重点を置き、あいさつの後「5原則」と「6つの心得」の唱和から稽古が始まるそうだ。

 全国大会へは、4月の県大会で結果を残し、出場を決めた。試合は3選手による団体戦のトーナメント方式で競う。

 6月10日にあった練習には18年の大会に出場した元教室生4人が訪れ、面打ちや構えなどを教えた。教室の卒業生で上野高校2年の大薮篤人さん(16)は「自分たちは1回戦で負けてしまったが、大会では周りのみんなが支えてくれた。今度は自分たちができる限り支え、次は勝ち上がってほしい」とエールを送った。

 大将を務める上野西小5年の下栗彩花さん(11)は「力を合わせてまずは1勝したい」と目標を掲げ、指導者の東山則幸さん(61)は「全国の場で自分たちの力を精いっぱい出して、他のチームからも学んでほしい」と話していた。

 同教室では小学1年から中学3年までの教室生を募集している。

 申し込み、問い合わせは担当の大薮さん(090・2683・9510)まで。

2023年7月15日付847号13面から

- Advertisement -