【大勢の来場者でにぎわう蔵出し品販売コーナー=伊賀市丸柱で】

 江戸後期から代々続く三重県伊賀市丸柱の伊賀焼窯元「長谷園」(長谷製陶)で5月2日、恒例の「窯出し市」が始まった。好天に恵まれた初日、特価品や窯出し作品の販売、伊賀地域の窯元や工芸・ハンドメイド作家らによるブースなどに早朝から大勢の買い物客が列を作り、お気に入りの品を買い求めていた。4日まで。

 地場産業の伊賀焼を中心に、伊賀地域のさまざまな魅力を知ってもらおうと、今年で26回目を迎えるゴールデンウィーク恒例の一大イベント。近年は3日間の期間中に数万人が訪れている。

 この日は混雑緩和のため、予定より約30分早い午前8時30分ごろに開場。同園の人気商品のアウトレットコーナーには長蛇の列ができていた他、窯元や作家のブースが並ぶコーナーでは、色や形など個性豊かな作品を手に取って眺める家族連れの姿もみられた。

作家の出店の様子=同

 京都府から来場した60代の夫婦は「伊賀は焼物も自然も魅力的。せっかく来たので楽しんで帰りたい」と笑顔で話した。

 「窯出し市」は3、4日も午前9時から午後5時まで開催予定。

 問い合わせは同園(0595・44・1511)まで。

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