三重県の伊賀米振興協議会は3月1日、日本穀物検定協会が実施した2022年度産米の食味ランキングで伊賀コシヒカリが最高評価の「特A」を4年ぶりに獲得したと発表した。伊賀コシヒカリの特A評価は11年産が初めてで、今回が8度目。

 食味ランキングの発表が先月28日にあり、22年度産米の特Aは全国の152銘柄の中から伊賀コシヒカリや魚沼コシヒカリなど40銘柄が取得した。特Aは食味試験のランクで5段階のうちの最上位に位置付けられ、複数産地のコシヒカリをブレンドした米を基準に、対象産地品種と比較し、評価している。

 最高評価を得た要因について同協議会事務局の県伊賀農林事務所は、米が実っていく「登熟期」に猛暑の影響を受けないよう、田植えの時期を従来よりも2、3週間遅い5月の中下旬ごろにずらしたり、気候に合わせた肥料の管理を見直したりするなどの取り組みが、生産者に浸透した結果ではないかと分析。22年度は伊賀米の品質や食味の向上に向け209人の栽培推進員を配置。生産者と関係機関が一体になって栽培技術の高位平準化を進めてきたという。

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