【山村交通課長(左)から指定書を受け取った鈴木工場長=名張市西田原で】

 三重県警名張署は2月13日、信号機のない横断歩道での自動車の停止率向上を目指すキャンペーン「ACTION38」の推進モデル事業所に、文具・オフィス家具メーカー「コクヨ」の三重工場(名張市西田原)を指定した。

 ACTION38は、横断歩道での歩行者優先を定めた道路交通法第38条の「38」を模したステッカーなどを活用し、交通事故防止を目指して県警が昨年10月から実施。県内の事業所をモデル指定し、従業員らへの周知を呼び掛けている。

 この日は同工場で指定書などの交付があり、同署の山村典史交通課長が鈴木稔工場長に手渡した。山村交通課長は「皆さんに周知して頂き、ドライバーの模範となって頂きたい」と協力を求め、鈴木工場長は「車での通勤者が従業員の大半。より一層、安全運転に取り組むとともに、啓発を強く働きかけたい」と話した。社用車への啓発マグネットの取り付けや工場内でのポスター掲示などを通じて、社内外に周知するという。

 信号機のない横断歩道での一時停止率は、JAFの2019年の調査で三重県は3・4%と全国ワーストだったが、22年は49・6%(8月実施)と改善。県警の独自調査でも、同年11月末時点で56・7%だった。

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