【名張藤堂家邸の中庭でスケッチする津田さん=名張市丸之内で】

 地元の子どもたちに身近な文化財施設を知ってもらおうと、「名張藤堂家邸を描きましょう」と題した写生会イベントが、7月21日から24日まで開かれる。三重県名張市内在住の日本画家、津田親重さん(69)による絵画指導や実演などを予定している。

 会場となる名張藤堂家邸(同市丸之内)は、津藩藤堂家の一門で1636(寛永13)年から明治維新まで11代にわたって居を構えた藤堂宮内家の屋敷跡。市街地の高台に位置し、一般公開している。

 同邸の建物や見える景色などを実際に描いてみる絵画指導は市内の小中学生が対象で、受講無料。21、22日の午後1時半から同3時30分、23、24日の午前10時から正午と午後1時30分から同3時30分の計6回(各回10人)で、21、22日は小中学生以外の受講も可能。6月27日午前8時30分から先着順で受け付ける。申し込みは電話(0595・63・7892)、ファクス(0595・63・9848)、電子メール(syougaigaku@city.nabari.mie.jp)で市教育委員会文化生涯学習室へ。

 津田さんによる実演は21、22日午前10時からで、21日は横2メートル、縦1メートルの和紙に虎を、22日は着物・浴衣で来場した人を描く予定。

 今回の講師を務めることは「名張で今日まで絵を描けてきたことへの恩返し」と話す津田さんは「古い道具や建物、庭など、普段身の回りに無いものを探して描いてもらい、名張藤堂家邸の素晴らしさに出会ってほしい」と呼び掛けていた。

 問い合わせは同室(0595・63・7892)まで。

2022年6月25日付822号18面から

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