【玄関先の花の手入れをする髙木さん=名張市富貴ケ丘で】

 「花を見た方に楽しい気分になってもらえたら。自分もうれしいし、きっと花たちも喜んでいる」。三重県名張市富貴ケ丘6番町の髙木直さん方の玄関先は、シバザクラやチューリップ、ボタン、パンジー、グラジオラスなど、四季を通じて花が絶えない。「冬でも花が満開なのはここだけやね」などと近所でも評判だ。

 庭をいじるのはサツキの枝切りくらいだった髙木さんが本格的に植物を育て始めたのは4年ほど前から。最初は玄関周りを飾ることから始まり、「やりだしたら、いろいろやってみたくなった」と、プランターや鉢の置き場は塀の前や上、カーポートの方にも広がり、今では西側のほとんどが花に埋め尽くされている。

 球根で育つもの、株を残すものもあれば、一年草は種を取ったり苗を買い求めたり。朝夕の水やりはすっかり日課となり、「この花が咲いたらこの季節が来た、と実感できる。でも、1年経つのがとても早い気がする」と苦笑いする。近くのこども園に通う顔なじみの園児や保護者らも花に足を止めてくれるそうで、「声を掛けてくれる子どもたちには自分も元気をもらっている」と話し、初夏に見頃を迎えるヒャクニチソウの世話に精を出していた。

2022年5月14日付819号2面から

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