【授業を受ける生徒ら=伊賀市新堂で】

 三重県伊賀市新堂の市立霊峰中学(宮田慎一校長)で3月7日、自衛官が地震発生時の対策などを教える出前授業があった。1年生の2クラス計64人が防災についての理解を深めた。

 自衛隊三重地方協力本部伊賀地域事務所の主催で、防災意識の向上や自衛隊の活動について知ってもらおうと企画。同事務所では今年から、市内の中学校や高校などを対象に授業をしてきた。

 この日は、座席の間隔を空けるなど感染対策を徹底して実施。講師を務めたのは同事務所の田中眞一郎所長(42)で、モニターに学校周辺のハザードマップを映し、地震が発生した時の被害範囲や交通状況、場面に合わせた対処法など質問を交えて解説していた。また、自身の体験を基に、避難所での生活などを語った。

 授業終了後、生徒らは防災について見直し、「もしもの時に備えて、応急処置の仕方を勉強したい」「災害が起きた時に逃げられるように、避難場所を確認しなければいけない」などと感想文を書いた。

 田中所長は「災害は他人事だと思わず、日ごろからしっかり備えを」と呼び掛けていた。

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