【それぞれの作品を手にする阿部さん(左)と池原さん=名張市桔梗が丘1で】

 ともに大阪府出身で20年以上の交流がある、三重県名張市桔梗が丘1番町の阿部民子さん(80)と伊賀市桐ヶ丘1丁目の池原和子さん(67)が、それぞれ趣味で作っているビーズ作品と籐のバッグを、12月3日まで伊賀市上野忍町の「銀座の館ギャラリー」で展示する。見学自由。

 池原さんは35年前に同市へ転居後、以前から習っていた籐工芸の教室を始めた。名張に暮らして50年になる阿部さんが教室に参加したことをきっかけに交流が深まり、一緒に旅行をしたり、互いの作品を見せ合ったりするなど親交を深めてきた。

 別の教室生が持っていたビーズアクセサリーが目に止まり、作り方を教わって以降、「自己流でこつこつ作ってきた」という阿部さんは、長さ2ミリほどの小さなビーズを糸でつなげ、クリスマスツリーやタペストリー、毎年の干支、人気アニメのキャラクターなど、「見るからに楽しく感じる作品」(池原さん)を作っていて、自宅や公民館では教室も開いている。

 籐はラタンとも呼ばれる熱帯原産のつる性植物で、つるの太さを均一に加工しバッグやかごなどの形に編み込んでいく。池原さんは、友人に依頼して持ち手などを布や革で飾ってもらうそうで、阿部さんは「ちょっとしたお出掛けに持ちたくなるね」とのこと。

 同ギャラリーでの展示終了後、同4、5日は上野忍町の「赤井家住宅」で展示・販売を行う予定。

2021年11月20日付808号21面から

- Advertisement -