三重県は6月5日、伊賀市の20代男子学生1人を含む県内男女23人(四日市市発表分6人含む)が新型コロナウイルスに感染したと発表した。2日に利用者2人の陽性が確認されていた桑名市の福祉施設では、新たに5人が感染し、県内81事例目のクラスター(感染者集団)に認定された。県内の感染者は延べ5033人となった。

 発表によると、四日市市を除く感染者の市町別内訳は、桑名市5人、伊勢市4人、鈴鹿市2人、伊賀市、玉城町、津市、木曽岬町、朝日町、県外で各1人。5日午前9時現在、県内の確保病床433に対する使用数は143、使用率は33・0%。うち重症者用は確保病床57に対し使用数10、使用率は17・5%となっている。

 クラスターが発生した桑名市の通所型福祉施設では、同市の20代男性1人と40代男性3人、朝日町の40代男性1人が感染。2日に陽性となった施設利用者の60代男性の濃厚接触者として検査し、陽性が判明した。同施設では、検査対象者22人(職員7人、利用者15人)の検査が終了し、陽性7人、陰性15人となった。

 伊賀市の20代男子学生は、5月26日から37度台の発熱などが発生。24日に県外感染者と食事をするなど接触があった。現時点で特定されている濃厚接触者は同居家族3人。

 伊勢市の10歳未満の男子小学生は、2日に陽性となった20代会社員女性の同居家族。同日まで登校しており、学校関係の接触者37人の調査が進められている。県内79事例目のクラスターが発生した津市の企業と80事例目の松阪市の飲食店では、新たに従業員各1人ずつが感染。陽性者は桑名市の企業が13人、松阪市の飲食店が6人となった。

※6月5日午後6時02分追記

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