三重県は1月20日、伊賀市の男女10人、名張市の30代女性1人を含む10代から60代の26人(四日市市発表分1人を含む)の新型コロナウイルス陽性が確認されたと発表した。このうち伊賀市の7人と名張市の1人は、県内31例目のクラスター(感染者集団)が確認されている伊賀市内の企業に勤務しており、感染者は計21人に。県内の感染者数は延べ1848人となった。

 発表によると、市町別の内訳では伊賀市が10人で最も多く、次いで津市8人、他に亀山市3人、四日市市、鈴鹿市、伊勢市、名張市、東員町が各1人。県内の病床使用率は、同日午前9時現在で確保病床数357に対し入院者193の54・1%となっている。

 クラスターが発生した伊賀市内の企業で新たに感染が判明したのは、20代から60代の男女8人で、うち3人は無症状。これまでに判明している感染者と同様、食事や休憩の際にマスクを外して会話をしていた可能性などが考えられるという。検査対象者238人のうち152人は陰性が確認され、残る65人は結果が判明していない。

 伊賀市では他に、陽性者の同居家族で城東中学校に通う女子生徒と、陽性者と食事をともにした20代と50代の会社員男性も陽性が判明。市教育委員会では、この女子生徒が14日午後以降登校しておらず、感染が広がっている可能性が低いと判断し、19日に学校施設の消毒を実施したものの、臨時休校にはしないという。

 また、家族・親族間の会食で拡大したとみられる県内30例目のクラスターでは、津市の女子中学生、亀山市の40代男女の計3人が新たに陽性と確認された。いずれも12日から15日に一度は陰性が確認されていたが、経過観察の中で症状が現れてきたため、再度検査を受け、陽性が判明した。このクラスターでの感染者は計13人となった。

※1月20日午後5時12分追記

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