台風の影響で中止となった「名張川納涼花火大会」(7月28日)の代替として、11月24日に「秋の名張川花火大会」が開催されることが決まった。運営経費などの都合上、打ち上げ発数は3割程度減るものの、市民有志でつくる実行委員会では、戦前から続く歴史ある花火大会を続けて行こうと開催を決めた。【2016年に行われた名張川納涼花火大会のフィナーレ】

 名張市観光協会などによると、過去に雨天順延はあったものの、戦時中を除けば大会自体を中止したことはないという。花火自体や広告費、会場費など今夏に向けて準備してきた経費は既に執行済みのため、予算規模を縮小して開催する。日程は台風シーズンや農繁期、地域イベントが重なる時期を避けて調整を行い、8月10日に開かれた実行委員会の臨時総会=写真下=で開催計画が了承された。

 会場は変わらず、同市新町、黒田の名張川河畔。当初5000発を予定していた打上数は2500発から3000発ほどになる見通しだが、恒例となっている3か所一斉打ち上げやワイドスターマイン、仕掛け花火「ナイアガラ」などは予定通り実施するという。開始時刻は未定で、荒天時は翌25日に順延となる。

 また、700席が完売していた有料観覧席(椅子、階段、桟敷)のチケットはそのまま使えるが、払い戻しも可能。同協会とブックスアルデ各店での購入分は、8月13日から31日の平日午前9時半から午後5時まで、同協会窓口(名張市南町、アスピア内)で、コンビニ店頭での購入分は、13日から31日まで購入店舗で受け付ける。チケット再販売の開始は10月下旬の見通し。

 実行委員会のメンバーは「たくさんの方のご支援、ご協賛にお応えする使命感を持ち、大会を途絶えることなく継続させたい。打ち上げ数は少し減るが、構成などを工夫することで楽しんでいただけるよう、準備を進めたい」と話している。

 問い合わせは実行委員会事務局(0595・63・9148、名張市観光協会内)へ。開催概要、チケット払い戻しなどの詳細は同協会ホームページ(http://www.kankou-nabari.jp/)に掲載している。

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