英国編(前編)

本紙ライター・坪田多佳子

  ▲菜穂子さん

「身近な人の言葉」改めて考える

 海外でも展開するピンクリボン運動。他国の人たちと話すと、日本とは違った事情も垣間見え、考え方のヒントになることにも出会う。今回は、英国在住のマルヴィー菜穂子さんとの会話を紹介する。(N=菜穂子さん、T=私・坪田多佳子)

T 乳がん検診を3か国で受けたのよね。

N 40代の時に日本で受けて、その後オーストラリアと今住んでいる英国で。

T 各国の検診、どうだった?

N オーストラリアと英国は、まずはGP(かかりつけ医)へ行くところが似ていたの。私が受けた両国の検診は、通知された際に検診日が決められていたのが日本と違ったわ。

T 日本では、期間内に自分で日を選ぶのが一般的よね。

N 受ける日を通知された方が、確実に受けられると思う。都合が悪ければ変えてもらえるし。

T 確かに、長い期間の中から検診日を選ぶ場合、後回しにすることはあるね。検診は定期的に受けてる?

N もちろん。オーストラリアで、親友から検診を強く勧められたこともあって。彼女には乳がんで亡くなった友人がいてね、その人が彼女に「周りの人に検診を勧めて」という言葉を残したのよ。

T だから、国が変わっても継続して受けてるんだ。

N 彼女のおかげで卵巣ポリープも発見できた。乳がんのリスクもあるから定期的な検診は欠かせないわ。

◇◇◇

 「親友は、私の母が卵巣がんで亡くなったことを念頭にアドバイスしてくれたの」と、菜穂子さん。本コラムで繰り返し触れてきた「身近な人の言葉」-。その力を改めて考えたい。

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マルヴィー菜穂子さん 日本語教師・研究者。家族は、英国人の夫、子ども3人。英国在住。

伊賀タウン情報YOU 2017年2月後半(694)号」より