
永尾さんは2014年から毎年、市のふるさと納税に寄付。昨年11月には「母校の美旗小のために使ってほしい」と、100万円を贈った。学校側と相談し、図書567冊の購入と書架設置に充ててもらい「永尾文庫」と名付けることにしたという。
お披露目式には、永尾さんや5年生児童56人らが集まり、代表児童と永尾さんらが除幕。児童からお礼の手紙が贈られた。児童書や伝記、図鑑などが並ぶ蔵書は児童たちが自ら希望したもので、新学期から自由に利用できるようになる。
お披露目された文庫を見た中森智裕君(11)は「本が好きなのでうれしい。自分たちが選んだ本が並んでいるので、ふだん読んでない子たちも読んでくれたら」とニッコリ。永尾さんは「米寿を迎えたのも小学校時代に鍛えられたおかげ。8にゆかりのこの年に、小学校に貢献しようと思った。本を大切に、たくさん読んでもらえたら」と話した。