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民謡大会彩る「袖幕」代わり 百人一首の世界自作

171020_11.jpg 源氏物語の絵巻物から飛び出たような華やかな貴族の絵。これは10月22日に名張市丸之内の総合福祉センターふれあい大ホールで開かれる日本民謡渓城会主催の「第33回民謡をたずねて」の「袖幕」代わりのついたてだ。【手作りしたついたてと島藤渓佳さん=名張市下小波田で】

 袖幕は、舞台の両袖の奥が客席から見えないように目隠しするもの。同市下小波田在住の同会副会主、島藤渓佳さん(78)が、夫で会主の渓城さん(78)が加工したべニヤ板の表面に水彩用ペンキで描いた。計2作品あり、一つは板5枚を並べ高さが2・7㍍、横幅は4・5㍍。もう一つは板4枚で、横幅が3・6㍍。いずれも細い裏木で補強してある。

 「べニヤ板の表面はざらざらで書きづらい上に、絵の具と違い塗料用ペンキは混ぜ合わせても思うような色が出せない。お姫さまの衣の紫色を出すのに苦労しました」と島藤さん。

 7月末から制作に取り掛かったが、屋外での作業のため、寒冷紗のテントを作って直射日光を遮りながら扇風機も使うなど悪戦苦闘。完成まで約2か月かけて、百人一首をイメージした2作品を完成させた。

 今までにも、同市松崎町のADSホールの舞台後方に全長16㍍もある海から見た富士の遠景の他、松竹梅、赤目四十八滝など10点ほどのついたてを手掛けた。「倉庫にはそれらがぎっしり詰まっています」と笑う。渓城さんは「次はどんな袖幕が登場するのかを楽しみにしてくれる方もおり、張り合いがありますね」と話す。

 22日の民謡大会は、夫妻が教えている民謡教室の会員や賛助出演者が約40曲の民謡や踊りを披露。開演は午後0時半から。入場無料。同会では会員も募集している。

 問い合わせは島藤さん(0595・65・3383)まで。

2017年10月14日付709号1面から

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