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有形文化財に名張の3棟追加 榊町の小川家住宅主屋

170721_1.jpg 国の文化審議会(馬淵明子会長)は7月21日、新たな有形文化財(建造物)に、名張市榊町の小川家住宅主屋と2蔵の計3棟を含む244件を松野博一文部科学大臣に答申した。今回の答申で同市の登録有形文化財(建造物)は20件になる予定。【答申された小川家住宅主屋(名張市教育委員会提供)】

 名張市教育委員会によると、主屋は江戸末期に建築されたと見られる木造平屋建ての建築面積209平方メートル。主屋の土間を抜けた洗い場付近に、明治中期建築の24平方メートルの東蔵、江戸末期建築の22平方メートルの西蔵がある。

 同家は初瀬街道沿いに位置しており、甲賀の出身で1616(元和2)年に榊町に移り住んだ商家の店舗兼住宅として建てられた。1948(昭和23)年までしょうゆ醸造業を営み、その後は鉄工所の事務所として改修、現在は持ち主の小川和朗さん夫婦が住んでいる。

 主屋の客間には付書院や床の間が設けられている他、東西の2蔵には、壁の下半分がひし形模様の腰海鼠壁(こしなまこかべ)であしらわれているなど、商家として繁栄した当時の様子を伺い知ることができる。

 市教委文化生涯学習室の山口浩司さんは「江戸期から残っている初瀬街道沿い商家の建物としての繁栄ぶりなどが忍ばれる貴重な建物」と話した。

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