
稲作を通じ、働くことや食の大切さを感じてもらおうと、地域住民の協力で2010年ごろから始めた。社会科で稲の生育を学ぶのに合わせ、毎年5年生が総合学習の時間に取り組んでいる。
児童らが作業したのは、同市青蓮寺の農業、雪岡弘雄さん(73)が管理する水田。雪岡さんを始め、同小の学習支援ボランティア「ほめほめ隊」の7人が植え方を手ほどきした。児童らはボランティアが張ったロープをガイドにしながら700平方メートルにわたって苗を植えた。9月ごろには150キロが収穫できる見込みで、11月にはボランティアと児童たちで試食をする。
田んぼに入るのは初めてという只森天兵君(10)は「足を動かすのが大変だったけど、植える時の泥の感触が楽しかった。出来たお米を味わうのが楽しみ」とニッコリ。雪岡さんは「食べ物のありがたみを感じられる子になってもらえたら」と話していた。