
施設は木造平屋建ての延床面積293・95平方メートル。個室9室に、キッチン併設のパブリックスペース、浴室などを設けた。共同生活が送れる要介護5までの認知症患者に対応し、24時間体制で職員が見守る。総工費は約8000万円。昨年10月から着工し、今月7日に竣工した。
コンセプトは「我が家」。パブリックスペースには高さ3・8メートルある天井までのガラス窓を採用するなど、開放的な作りを目指した。浴室にも椅子に座ったまま入浴できる昇降機能付き機械浴槽を採用するなど、入居者それぞれに合わせた介護ができるよう配慮しているという。
名張育成会の特別養護老人ホーム・認知症グループホーム開設準備室の森本充契室長は「比較的重い症状にも対応できる設備があるグループホームは珍しい。認知症であっても、その人が光輝いて過ごしてもらえる場所にしたい」と話した。