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再々提案の庁舎改修経費 予算常任委で否決 伊賀市議会

170228_6-1.jpg 伊賀市議会の予算常任委員会は2月28日、市が一般会計補正予算案に追加提案した、市役所移転後の現庁舎を図書館などの複合施設に改修する基本計画策定など整備調査設計業務委託料1706万円を賛成少数で否決すべきものとした。3月8日の最終日に開かれる本会議で改めて採決がある。【委員会採決の様子=伊賀市役所議場で】

 現庁舎を複合施設化するための基本計画策定経費を提案するのは今回が3度目。昨年3月と9月の過去2度は議会が同予算を削除している。

 市は今回の上程理由として、昨年9月以降に複合施設の整備推進に向けた外部環境の進展があったと説明。三重大学が設置した学習・研究の地域拠点「伊賀サテライト」に国際的な忍者研究機関を来年度中に開設する方針で、将来的に大学院機能も検討している▼現庁舎を設計した坂倉準三を始め、モダニズム建築に対する評価が高まってきている▼大手コーヒーチェーンが現庁舎を歴史的遺産として高く評価し、複合施設にリノベーションする市の基本方針に賛同している、との具体的な3点を挙げていた。

170228_6-2.jpgのサムネール画像
 予算常任委の討論は「議決した解体し複合施設を新築する提言を無視し、保存改修の予算を上程するのは議会軽視と言わざるを得ない」など3人が反対意見を述べた。採決は北出忠良議長と委員長の上田宗久副議長を除く19人のうち、賛成は田中覚議員(無会派)だけだった。

 岡本栄市長は委員会終了後の記者会見=写真右=で「あきれて言葉もない。議会は市民や市の将来を本当に考えているのか疑わしい。感情で判断したのでは」と不快感を口にした。

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