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斎場巡る前市長裁判 損害賠償の回収額500万円に 名張市

 名張市の斎場建設計画を巡り富永英輔前市長(故人)と争い、損害賠償金約2億5000万円を支払う命令が出た裁判で、市の債権回収見込み額が500万円であることがわかった。

 回収を見込む500万円は、富永前市長が所有する自宅と土地の売買代金。2014年6月の判決確定後、前市長が死去し、遺族全員が相続を放棄したため、市が前市長名義の土地や建物から回収することになった。土地は妻と共有で、前市長名義分の土地を遺族が買い取るとして、その売買代金が名張市に支払われるという。

 この土地の分割についての親族間での調停に市が参加しており、和解を進めたいと、2月7日の市議会全員協議会で内容を議員らに説明した。市はほかに回収できる見込みがないとして、前市長に対する残りの取り立てを放棄するという。市議会では9日、臨時議会を設け、調停の和解について審議する。

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