
29歳の時に旅中の芭蕉と20年ぶりに再会した後、74歳で亡くなるまで俳諧一筋に専念。生涯独身で、芭蕉没後は伊賀俳壇の中心として活躍し、芭蕉の俳論を体系化した「三冊子(さんぞうし)」を執筆した他、「蕉翁句集」など芭蕉の言葉や作品をまとめるなどの業績を残した。
288回忌の法要後、武田圓寵住職(74)は「土芳も皆さんと縁を深められたことを喜んでいると思います。土芳忌を続けて頂いていることにお礼申し上げます」とあいさつ。その後、同寺の食堂で顕彰会学芸員の馬岡裕子さんによる講話があり、午後からは同市上野中町の上野ふれあいプラザで「土芳を偲ぶ俳句会」が開かれた。