【臨時列車に松明を運び込む講員ら=名張市赤目町丈六で】

 奈良・東大寺二月堂の修二会(お水取り)で使う松明(たいまつ)を三重県名張市から納める「松明調進」が3月12日、行われた。地元の伊賀一ノ井松明講の講員ら約100人が近鉄の臨時列車で東大寺へ向かった。

赤目口駅前で参加者にあいさつする森本さん=同

 修二会は平和や五穀豊穣などを祈る東大寺の重要行事で、使用するたいまつの奉納は鎌倉時代から続く伝統行事。今年は778回目とされる。

 この日は朝から同市赤目町一ノ井の極楽寺で法要の後、法被姿の関係者らが行列を組み、松明4束を竹棒にくくり付けた「荷(か)」5つを交代で担いで赤目口駅(赤目町丈六)まで運んだ。

 3年連続で近鉄が用意した貸切列車(4両)が同駅ホームに到着すると、荷を担いだ講員や県内外から参加したツアー客らが次々に乗車。列車は近鉄奈良駅まで直通で運行され、そこから講員らが歩いて東大寺まで松明を運ぶ。

 出発前、講長の森本芳文さん(75)は「継続することが大事。世界平和、国家安泰への思いを込め、誇りを持って運びたい」と話した。

ホームに到着した臨時列車=同
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