【名張市立病院=同市百合が丘西1】

 三重県の名張市立病院で2023年度、退職したり退職の意向を示したりしている看護師が20人に達していることが3月6日、わかった。この日の市議会定例議会での三原淳子議員の一般質問に、病院側が答弁した。

 吉岡昌行副院長によると、20人のうち定年で退職する看護師はいない。家庭の事情などで、雇用形態を変える予定で退職するケースも数人含まれるという。

 市立病院を巡っては、北川裕之市長が1月12日に地方独立行政法人(独法)化する方針を表明し、来年10月の新法人設立を予定している。吉岡副院長は取材に「独法になるから辞める、という風に言われている方は誰もいない」と話し、離職の主な原因としては業務の多忙さによる疲労を挙げた。

 同病院の看護師の正規職員数は約140人。4月に新規採用する看護師は5人の予定で、同病院は臨時職員や看護助手を採用するなどして対応していくという。

 22年度には看護師21人(うち定年5人)が退職しており、2年連続で20人台となる。

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