【パソコンの画面を見ながら設問の答えを話し合う伊賀署員ら=甲賀市水口町で】

 三重県警伊賀署が9月28日、滋賀県警甲賀署(甲賀市水口町)で開かれた両署対抗のサイバーセキュリティコンテストに参加した。インターネットを利用した犯罪などの対処能力や知識の向上が目的で、2人1組の各3チームが出場した。

 県内の警察署としてセキュリティコンテストに参加するのは伊賀署が初めて。2017年から署内対象でコンテストを実施している甲賀署から参加の呼び掛けがあったという。出場者は90分間で建物が写った画像情報から場所を特定するなど、出題された22問の正答数と回答時間で競った。

 伊賀署からは生活安全課と警備課、地域課、警務課に所属する20代から50代の署員6人が選抜。正解が19問で2位だった男性警部補(50)と男性巡査部長(44)はコンテスト参加の感想について「実際に詐欺サイトの捜査でウェブサーバーを調べたりすることがある。勉強になった」と振り返った。

 三重県内では2022年中、サイバー犯罪関連の相談で受理した件数が3785件で、検挙数は174件だった。伊賀署管内でも今夏、インターネットバンキングで他人の口座に不正送金される事例の相談があったといい、生活安全課の田中槙一課長は「各署員のスキル向上が対策につながる。積極的に取り入れたい」と話した。

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