【8月のイベントに向けアイデアを出し合う西田さん(左から2人目)ら=伊賀市玉瀧で】

 「コロナ禍で大人も子どもも楽しみが減ってしまった。地域の人たちに満開の笑顔を届けたい」。滋賀県境に程近い三重県伊賀市北部の玉滝地区で、30、40代の男女を中心とした有志グループ「TEAMみんなのえがおづくり」が昨年から、ハロウィーンや夏祭りなどさまざまなイベントを企画・運営している。

 代表の西田理恵さん(38)は1年半ほど前、夫・方彦さん(37)との結婚を機に同市玉瀧へ転居した。地元の同世代の人たちと関わりができる中で、広い運動場がある旧玉滝小(2021年3月末閉校)を使ったハロウィーンイベントを計画。スタッフ十数人と準備を進め、昨年10月の当日には家族連れなど約800人が来場した。

 西田さんが活動を始めるきっかけは、結婚前に方彦さんが語った「子ども会を復活させたい」という一言だった。「地域の将来を考えている人たちと一緒に、真剣に、何かやってみたい」。事業の延長として、地区市民センターで子ども向けのダンス教室も始めた。

 8月6日に初めて開く「たまたき横丁」は、子ども向けのゲームやワークショップ、キッチンカー、ダンスステージなどを楽しんでもらうイベントで、スタッフ用の法被もそろえた。若い世代に伝わりやすいよう、地元に配るちらしにはSNSアカウントのQRコードを載せ、興味を持った人に出店者や内容が随時分かるようにした。

 イベントの打ち合わせに集まったメンバーは「大きなイベントではなく、自分たちも楽しみ、来てくれた人たちが彩りを添えてくれる、そんな地元サイズの催しを定期的に開けたら」と話していた。

2023年7月29日付848号3面から

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