【「100年の森」の前で並ぶ廣岡校長(左)と福廣さん=名張市丸之内で】

 6月に創立150周年を迎えた三重県の名張市立名張小学校(廣岡茂斉校長、児童数437人)が記念事業を計画している。

 同小は、1873年に梁瀬学校として開校。1954年の市制施行に伴い、現校名になった。これまでに1万人以上の卒業生を送り出し、全校児童数が1000人を超えた時期もあったという。

 記念事業実行委員会は学校や同窓会、PTA、学校運営協議会などで組織。横断幕の設置や人文字の空撮は実施済みで、今後は名張川納涼花火大会に協賛しての記念花火▽遊具の滑り台の設置▽校歌ゆかりの宇流冨志禰神社での記念植樹などを予定している。

 10月の記念式典では、卒業生で元プロ野球選手の桑原謙太朗さんを招いた交流や、伊賀地域などで活動する「ワコーズ・ウインド・オーケストラ」によるコンサートを計画。100周年で造成した、校舎敷地内にある「100年の森」は、木々が成長しすぎるなどして荒れているため、数年がかりで散策路を設置するなどの再整備に取り組むという。

 1961年卒で実行委員会長の福廣勝介さん(74)は「100年の森は学校の庭で、子どもたちが安全に入れるようにきちっと整備したい。これからも、地域に開かれた学校で在り続けたい」と話した。

 実行委では、記念事業への寄付を募っている。一口3000円から。

 問い合わせは実行委事務局(0595・63・0041)(田中教頭)へ。

2023年7月29日付848号22面から

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