【校舎をバックに学校の思い出を語る閉校事業実行委員長の山本さん(左)とPTA会長の谷本さん=伊賀市玉瀧の玉滝小で】

緊急宣言下で行事中止も

 校区再編により今年3月末に閉校する三重県の伊賀市立玉滝小学校(同市玉瀧)で、3月7日に閉校式が開かれる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、計画していたアトラクションは実施できなくなったが、118年に及ぶ歴史を振り返り、児童を温かく送り出そうと、PTA新旧役員や教職員らを中心とした閉校事業実行委員会が準備を進めている。

【中】子どもたちの将来「良いものに」
【下】思い出深い校舎 絵や版画で

 玉滝尋常高等小学校として1902(明治35)年に創立以来、約7000人を輩出してきた同小も、近年は児童数の減少により、異学年がともに学ぶ複式を導入。最終年度には9人が卒業し、在校生38人は阿山小(同馬場)へ移る。今回の統合により、旧阿山町時代からあった4小学校は全て閉校することになる。

 閉校に向けては、昨年7月から今年2月まで計8回の実行委で内容を検討してきた。しかし、三重県独自の緊急警戒宣言が閉校式当日まで延長されていることを受け、児童によるエイサーの披露や阿山中吹奏楽部による校歌演奏などの記念行事は中止せざるを得なくなった。

HPでカウントダウン 住民や児童ら登場
阿山小での生活「楽しみになるように」

 そんな中でも、昨年11月からは「閉校式まであと○日」と記したカウントダウンボードを手にした児童や地域住民らの写真を、学校のホームページに毎日掲載し続けている。増田瑞穗校長(59)は「地域の皆さんや卒業生、お世話になった方々にも何かの形で関わってもらいたかった」と思いを語る。

 ともに同小の卒業生で、実行委員長を務める前PTA会長の山本一雄さん(41)は「惜しい気持ちはあるが、一つの節目として感謝を込めた式典にしたい」、現PTA会長の谷本真さん(42)は「子どもたちの将来を考え、来年度からの学校生活が楽しみになるように送り出せたら」と話した。

 同小では、住民や卒業生らが学校を見学できるよう、3月30日に午前・午後2時間ずつ校舎を開放する予定だという。

 問い合わせは同小(0595・42・1001)まで。

2021年2月27日付790号1面から