支援サポーターら 30人が研修会
県がん相談支援センター

▲ロールプレーの実習をする参加者
 =津市桜橋で

 県がん相談支援センター(津市桜橋)は、がん患者や家族を支援するボランティア活動をしているサポーターを対象に、今年度2回目となる研修会を開いた。県内から約30人が参加し、支援活動に必要な知識や技術についての講義を受け、グループワークなどを行った。

 講義は午前と午後の2回あり、午前の部では、三重大学医学部附属病院の臨床心理士の中西健二さんが講師を務め「知っておきたい耳の傾け方~『傾聴』に必要なスキル~」をテーマに講義した。
 午後の部では、臨床心理士の濱本孝子さんが「患者の心に向き合う」をテーマに、共感することの重要性や対話の技術などを講義し、グループワークの進め方、留意点を説明した。
 グループワークは講義内容に基づくロールプレーの実習。参加者らは3人ずつのグループに分かれ、準備された相談内容に沿って患者役、相談員役を演じ、もう1人は観察者として記録を取った。実習後は各グループの代表 者が「相談員として言葉を選ぶ難しさと大切さを感じた」「患者役をして、小さなことも受け止めてもらうと安心できることがわかった」など、立場によって異なる感じ方や考え方を具体的に発表した。
 5年間サポーターを務めている萩原豊子さん(66)は「研修会はスキルアップにつながるのでとても大事。今後も続けて参加したい」と意欲をみせていた。

サポーター募集

 同センターでは、がん患者や家族を支援する活動をするサポーターを随時募集している。活動内容は、患者や家族の交流会「おしゃべりサロン」の運営、研修会や展示会開催のサポートなど。
 問い合わせは同センターTEL:059-202-5910まで。

伊賀タウン情報YOU 2017年1月後半(692)号」より

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