相談員の広野さん

【相談】乳がんのⅡb期と言われ、全摘手術を受けました。これから抗がん治療(ハーセプチンとタキソール)に入ります。心構えを教えてください。(名張市、主婦、54歳)

「必ず効く」と信じて

【答え】
 2センチ大のがんがリンパにも転移し、不安で夜も眠れないとのこと。でも、大丈夫ですよ。病友には、もっと重いがんを抑え込んで、お元気な方がたくさんおられます。

 ハーセプチン(一般名=トラスツズマブ)は、HER2タンパク(ハーツー=がん細胞に栄養を取り込む触手)を選んでくっつき、がんの増殖を阻害するように作られた薬で、ハーツーを体内に多く保持している方は、強陽性(3+)患者として、ハーセプチン効果が期待できます。

 ハーセプチンが世に出て、それまでのがん治療が大きく変わり、乳がん患者の約2割と言われるハーツー強陽性患者さんには朗報となりました。私たちは、ハーツーが受けられると聞くと「良かった」と喜びますよ。

 受けると決めたら、「必ず効く」と信じてがんばりましょう。一般に副作用は軽く、病友の例では心筋症、発熱、悪寒、手指のこわばり、脱毛、嘔吐など。心筋症以外は、時間の経過とともに軽快する例が多いので、主治医とよくご相談の上、怖がらず不安に悩むことなく、取り組みましょう。

(名張市がん・難病相談室専任相談員 広野光子) 

 【名張市がん・難病相談】 相談は毎月第3土曜日(2010年3月は20日)の午後1時~午後4時。名張市勤労者福祉会館1階の小会議室で。0595-63-5515

伊賀タウン情報YOU 2010年3月前半(527)号」より