生誕地で80回目の芭蕉祭 450人が遺徳しのぶ 伊賀市で

表彰される献詠俳句一般の部の特選者ら=伊賀市で

 俳人・松尾芭蕉(1644-94)の生誕地、三重県伊賀市で10月12日、80回目の芭蕉祭が開かれた。上野公園(同市上野丸之内)にある芭蕉の旅姿をかたどった俳聖殿前での式典には、選者や献詠俳句の特選者、関係者ら約450人が出席し、俳聖の偉業を称え、遺徳をしのんだ。

 芭蕉祭は市と公益財団法人芭蕉翁顕彰会(野口俊史会長)の共催。式典はフェスティバルバンドの演奏と市民合唱団の歌声で始まり、俳聖殿内の芭蕉座像に茶や花、菓子が供えられた。

 稲森稔尚市長は「昭和22年に初めて挙行してから80回目を迎え、この記念すべき年に芭蕉翁が遺した精神を未来へと伝えていく決意を新たにし、市民とともにより一層の努力を重ねつつ、敬慕の詞といたします」と祭詞を読み上げた。

 俳文学関連の研究著書が対象の2026年度文部科学大臣賞の表彰では、受賞した「深川六歌仙評釈」(ひつじ書房)の著者、大阪総合保育大短大教授の小林孔さんと和洋女子大教授の佐藤勝明さんが出席。小林さんは「芭蕉さんへの愛を育みながら研究にまい進してまいりたい」とあいさつした。

 今年度は献詠俳句の応募がポスター原画や絵手紙も含め2万5804点寄せられた。式典では部門別に一般とテーマ、英語、児童・生徒、連句の特選句が披講され、特選者とポスターなどの最優秀賞受賞者の表彰もあった。

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