旅するチョウ待ち望む手作り公園 「交流の場に」 津市の中原さん

飛来したアサギマダラ

 旅するチョウとして知られるアサギマダラの飛来を願い、三重県津市美杉町太郎生の農業、中原孝夫さん(70)は畑にチョウが好むフジバカマなどを植え、公園のように整備している。畑を展望できる見晴台も設け、アサギマダラがよく飛来する10月ごろには県内外から見物人が訪れている。

展望台からフジバカマを眺める中原さん夫妻

 2005年、同地区の知人がフジバカマを育てているのを知り、余った株をもらい受け、近所の約400平方メートルの休耕田を借りて植え付けた。株分けし、隣の休耕田も借りて植えて年々増やし、現在では約5千平方メートルにもなる。花は代表的なピンクだけでなく白い品種もあり、美しさを引き立て合っている。

 これまで、茎や根などが腐る白絹病に悩まされたり、鹿が新芽を食べて1割ほどしか花が咲かなかったりと悩みも絶えない中、鹿除けの柵を取り付けるなどの対策も講じてきた。中原さんは草刈りを中心に、1年のうち300日ほどは畑や作業小屋にいるそうだ。
長男夫妻の名前から

 畑や公園は、18年に長男が結婚したのを機に、長男夫妻の名前の字から「愛和園」と名付け、駐車場も整備した。毎年10月のスポーツの日には親戚一同が30人ほど集まるという。

秋以外も

 「たくさんの方に来ていただき、交流の場になれば。今後は秋以外の季節でも楽しめるよう、今あるハナショウブを増やしていこうと思っている」。中原さんは畑を眺めながら、広がる構想について語ってくれた。

– 広告 –

– 広告 –