【自ら手掛けた編み物作品を紹介する前田さん】

 「かわいい編み物で、にこにこ笑顔に」。そんな思いを込め、「nicoami(ニコアミ)」の名前で編み物作家として活動する、三重県伊賀市の保育士、前田七海さん(22)。ポップでカラフルな作品が人気を集めている。

きっかけは母への感謝

 きっかけは3年前。短大卒業を前に、母親へ感謝の気持ちを込めて花束を贈ろうと考えたが、生花ではサプライズで持ち運ぶのが困難。そんな時、SNSで見つけたのが編み物の花束だった。

 ハンドメイドの経験はほとんどなかったが、動画投稿サイト「ユーチューブ」で編み方を研究。ワイヤーも自作し、本格的な花束作りに挑戦した。完成した花束を母親に手渡すと、とても喜んでくれたという。

 その後、保育士として働き始めたため、しばらく編み物から離れていたが、余っていた材料で再び編み始めると、夢中になった。

祖母のかぎ針で

 「ハートを作ってみよう」。明るい色のハートを四角で囲ったモチーフをつなぎ合わせ、バッグなどの作品を制作。母親や祖母から褒められたことも励みになり、創作意欲は更に高まった。友人たちからは「作ってほしい」と頼まれることも増えた。

 前田さんが手掛けるのは「かぎ針編み」。祖母から譲り受けたかぎ針セットを使って始めた当初は、サイズの違いも分からない全くの初心者だった。編み目もそろわなかったが、数を重ねるうちに腕を上げ、これまでに制作した作品は100点を超える。

 ポシェットやヘアアクセサリー、洋服など、種類はさまざま。デザインや色柄も自ら考え、かわいらしさを追求している。制作スピードの速さも強みだ。

推しは「嵐」 バッグ自作

 最も思い入れのある作品は、推してきたアイドルグループ「嵐」をイメージして自らデザインしたオリジナルバッグ。仕事後の時間を使い、1か月弱かけて完成させた。身に着けて訪れたラストライブでは他のファンからも注目を集めたといい、「かけがえのない思い出になった」と振り返る。

 7月5日に伊賀市文化会館(西明寺)で開かれる「キレイ♡アートフェスタ」には、バッグやペットボトルケース、頭を覆う三角形のスカーフ「バブーシュカ」など、夏向けの作品約50点を出展予定。「出来上がった作品を見ていると幸せな気分になる」と笑顔の前田さん。「キュートでかわいい作品をぜひ見に来て」と来場を呼び掛けている。

 活動の様子はインスタグラム(@nicoami)で発信している。

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