【地元の美波多神社を散策する講師の澤田さん=名張市で】
三重県名張市在住の歴史愛好家で、市教育委員会のゲストティーチャーでもある澤田二郎さん(74)が7月4日午前9時30分から同11時30分まで、同市希央台5の市民情報交流センターで「三重が生んだ知の巨人〜観阿弥 芭蕉 宣長 武四郎〜」と題した講演会を開催する。参加無料。
澤田さんは1985年、34歳の時に大阪から名張に移住。学生時代にヨーロッパ、ネパール、インドを旅行し、その体験記を本にするほどの歴史好き。就職後もシンガポール駐在員などを務める傍ら、アジアの歴史、文化を学んだ。
名張に移ってからも郷土史講座を受けて地元の歴史を勉強し、これまでに「芭蕉と兄と仲間たち」「観阿弥と家族の物語」など12冊の手作り歴史本を執筆。いずれも平易な文章で書かれており、市立図書館と県立図書館(津市)に寄贈している。
澤田さんは「今年は三重県誕生150周年の記念すべき年であり、県が生んだ4人の偉人について市民の皆さまにお話しできる機会をいただきありがたい」と話す。
「観阿弥は名張市小波田で能の座を旗揚げした。能は人間の情を晴らし、生きる力を見出す『鎮魂と再生』の芸術で、その基盤を築いた」
「松尾芭蕉は江戸に出て門下生とともに言葉の遊びの俳句を芸術の域まで高めた。常に『不易流行』の考え方が流れている」
「本居宣長は漢文に精通、日本文化の本質を知るため、40年かけて古事記伝を完成させた。心の中にはいつも『おかげさん』の精神を持っていた」
「松浦武四郎は蝦夷地が侵犯の危機にあることに気づき、またアイヌの人々が搾取されている現実を広く訴えた『独立自尊』の人と言える」と、4人の人物像についてそれぞれ説明する。
「あまり知られてないエピソードを交え、私なりの解釈で4人の生き方をお話ししたい。生き方の参考として、若い人にもぜひ聞いてほしい」と参加を呼び掛けている。
問い合わせは澤田さん(090・6365・3566)まで。













