菓子作りは幸せ作り 有限会社モンパクトル シリーズ・名張EXPO②

店舗の外観

 「名張EXPO2026」が10月24、25の両日、三重県名張市南町の名張産業振興センターアスピアで開催される。今年は4回目で、「地域への貢献」をテーマに約35社が出展予定。期間中4000人の来場者を見込む。このシリーズでは、初参加する企業に、出展の動機や地元名張への思い入れを聞く。2回目は三重県名張市東田原の洋菓子店、有限会社モンパクトルを紹介する。

 名張市に店を構える「お菓子のブティック モンパクトル」。印象的な佇まいは代表取締役社長の大石成子さん自らデザインしたものだ。

店内で商品を紹介する社長の大石さん=名張市東田原で

 大石さんは、もともと建築やデザインを学びインテリアコーディネーターとして働いていた。しかし、当時の建設業はまさに男社会で、自身の力を発揮できる場所を創りたいと考えた大石さんは独立を決意する。そして出身地の大阪を離れ、1991年に現在の洋菓子店のルーツとなるブティック「モンパクトル」を名張市内に開業。1994年には有限会社を設立するまでに成長を遂げた。

 ブティックの経営は順調であった。しかし、主要仕入先であるアパレルメーカーのデザイン路線変更を機に、大石さんはブティックを畳むという決断を下す。

 そして店舗内に設けていたVIPルームでのティーサービスを起点に、ランチとスイーツのメニューを提供するカフェへと業態転換。

 大石さん自らが手掛けるケーキは好評を博したが、「おいしかったね。次はどこへ行こうか」という顧客の言葉を耳にし、「カフェを訪れる人は常に新しい体験を求めている」と気づいた。飲食業界の厳しさを予見した大石さんは、評判の良かったケーキを中心とした洋菓子店へ2度目の業態変更をする。

 パティシエの修業経験はなかったが、大石さんは独学で菓子づくりの技術を磨いた。特にロールケーキの開発には人一倍強い探求心を注いだ。素材へのこだわりも徹底し、卵の選定ひとつから妥協を許さない姿勢を貫いた。そして東京で開催されたロールケーキの試食会では有名パティシエらを抑えて首位を獲得。それが後の看板商品「天使のたまごロール」となる。

メレンゲやロリポップ出品

 ECサイトの販売でも成功を収め、実店舗には遠方から観光バスで顧客が訪れ大盛況となった。

 昨年には、チョコレートを使った新ブランド「愛夢琉(あむる)」を立ち上げ、「食べる宝石」というテーマのオリジナル菓子を販売している。

 大石さんは「人と同じことをするのが嫌いな性格で、独創的な商品を開発して、地域外からも多くの人に来店してほしい。それが地元名張への貢献につながるのでは」と笑顔で話した。

 名張EXPOには、普段店頭には並んでいない商品を出品する予定。「お子さんにも喜んでもらえるカラフルなメレンゲやロリポップ(棒付きのチョコケーキ)などを販売します。ぜひ立ち寄って欲しい」と話している。

 問い合わせは同店(0595・48・6636)まで。

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