伊賀警察署だより 特殊詐欺にご注意を

伊賀警察署=伊賀市四十九町

刑事課長 今堀達矢

 伊賀警察署から特殊詐欺についてお知らせします。三重県内における2026年8月末現在の被害件数は581件、被害額はおよそ35億1720万円に上り、過去最多を更新しています。

 中でも「ニセ警察詐欺」の被害が急増しています。警察官を名乗って電話をかけ、「あなたの口座が犯罪に使われている。あなた名義で携帯電話が不正契約されている。あなたを逮捕する」などと言って本物の警察官と信用させた上で、「資産を保護する。口座を調査する」などと言って現金をだまし取ったり、振り込ませたりする手口です。

 メッセージアプリを使って、本物そっくりの警察手帳や逮捕状を見せたり、画像を送ってきたりすることもあります。本物の警察官は電話で捜査対象になっているなどと伝えたり、ビデオ通話で取り調べを行ったりすることはありません。

 また、典型的な「オレオレ詐欺」の被害も増加しています。息子を名乗って電話をかけ、「携帯電話を壊してしまって番号が変わった」などと言って、本物の息子と信用させた上で「女性を妊娠させてしまった。相手に示談金を払う必要がある。お金を用意して今から言う場所に来て」などと言って現金を用意させ、弁護士などを名乗る者に手渡しさせてだまし取る手口です。「風邪をひいて声がおかしい。トラブルになって至急お金が必要」など、電話でお金の話をするのは詐欺です。

 この他にも、SNSなどで知り合った相手に架空の投資話を持ちかけて現金をだまし取る「SNS型投資詐欺」や、恋愛感情を抱かせて2人の将来のために結婚資金を作ろうなどと言って現金をだまし取る「SNS型ロマンス詐欺」の被害が後を絶たない状況にあります。被害に遭われる方は20代から80代と幅広く、もはや特殊詐欺は高齢者だけが狙われやすい犯罪ではありません。

 次はあなたの元に犯人から電話がかかってくるかもしれません。この機会にぜひ、家族で特殊詐欺について考えていただくとともに、困ったことがあれば一人で考えず、すぐに警察に相談してください。

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