【一部修正案に賛成で起立する市議ら=伊賀市議会議場】

 三重県伊賀市が規定する条例がないのに市営住宅駐車場の使用料を違法に徴収していた問題で、市議会本会議は6月26日、一般会計補正予算から現入居者15人と既に退去した6人の計21人に対し消滅時効が発生しない最大5年分を遡って対応するための同返還金約168万円を削除する一部修正案が提出され、採決では可否同数となり、議長採決で否決された。

 一部修正案の提案について、百上真奈市議(無会派)が「一部報道で市の法的判断や判例の解釈に関し、疑義が示されている。市民の権利擁護に直接関わる重要な案件であり、議会が予算の適否を判断するにあたっては確認が十分とは言えず、このまま予算の執行を認めることは適当ではないと判断する」と説明した。予算常任委員会の審査では原案に対し全会一致で可決すべきものとの結果だった。

 議会後の記者会見で、稲森稔尚市長は「今後速やかに入居者の皆さんに返還していきたい。改めて今回、議会からもいろんな議議が出されましたので、法的な根拠については広く丁寧に説明していきたい。どんな疑案においても丁寧に説明していかないといけないということは今後の反省材料にしたい」と話した。

 この日は、同補正予算の一部改正案以外の青山保健センターの設置条例廃止案など議案36件は全て可決された。

 西口和成議長を除く一部改正案に対する賛否結果は次の通り。敬称略。

【賛成=10人】
内原篤、陶山美佐、寺村京子、山口康子、福村教親、森川徹、桃井弘子、赤堀久実、上田宗久、百上真奈

【反対=10人】
浅川友和、大石亮子、北山太加視、西田方計、森中秀哲、北森徹、福岡正康、宮崎栄樹、山下典子、中岡久徳

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