【ターンテーブルを回す松尾さん(いずれも提供)】
8月に東京で開かれたDJの大会「DMCJAPAN DJチャンピオンシップ」のバトル部門で優勝し、10月11日に開幕する世界大会「DMCWORLD FINAL」への出場を決めた三重県名張市出身の「DJ NOLLI」こと松尾泰利さん(36)。昨年に続いての出場で、今年も世界一の座に挑む。
17歳の時、地元の先輩の影響でターンテーブルに触れて以来、DJ活動を続けてきた。コロナ禍で活動を自粛していたが、昨年の日本大会で初優勝。パリの世界大会でも頂点を目指したが、4位という結果に悔しい思いを抱いていた。
今夏、DJ関係の仕事に就き、神奈川県内に移住。心機一転して臨んだ大会を2連覇し、審査員からも「全体を通して高いクオリティーのルーティーンを披露している」との評価を受けた。
今年の世界大会の舞台は東京。アジアでは初の開催なので力が入っているという松尾さんだが、「昨年全ての『ネタ』を出し切ったので、新しい『ネタ』作りに苦労した」そう。
「(クリーピーナッツの)DJ松永さん以降、世界チャンピオンが日本から生まれていない。今回はホーム開催なので、気負わず狙っていきたい」と話す松尾さんは「いつかは名張に帰って、身に着けたスキルで地元の若い人を育てたい」と将来も見据えている。

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